団体医療保険の導入説明会

昨晩は大川工場にて団体医療保険の導入説明会。社員とその家族の福利厚生を目的として、団体割引を適用した割安な医療保険の取り扱い開始の説明会です。当社の保険代理店部門である協同センターの佐藤所長と朝田さん、そして、損保ジャパン日本興亜のご担当者様の尽力により3月から制度スタート出来そうです。

福利厚生の制度ですから、やってもやらなくても日常の業務には支障ありません。逆に、やれば自分たちの仕事が増えるし、やらない方が楽。新しい事に取り組むのを、面白いと考えるか、面倒だと考えるか。その違いは「主体性」でしょう。社内でもよく、「○○から言われて」と聞きますが、その言葉には「やらされ感」が漂います。何ごとも主体性を持って取り組みたい。それが当り前であり、かつ今一番のテーマ。

 

自身の備忘録として。

よく名著として話題に出る中国古典の「菜根譚(さいこんたん)」を読んだ。400年ほど前の明代に記された処世訓であり、儒教・道教・仏教の三教一致の立場から説く思想書。松下幸之助、田中角栄、川上哲治、野村克也などの著名人がこぞって愛読書に挙げるとされる本です。

而してその感想は・・。人が羨む富や名声を得た成功者が自らへの戒めとして読むのは良いのでしょう。既に得られた後ですから。しかし、一般人や凡人にとっては消極的過ぎると私は思いました。「金持ちより貧乏の方が良い」「逆境にこそ福がある」「風流を愛でよ」的な警句が並びますが、出口の見えない貧苦の真っ只中に居る人にとっては酷な言葉です。

そんな感じで合計357条の警句は、似たような事を言い回しを変えて、しかも深過ぎる学識を披露しながらやたら凝った言い回しで延々と続く。そもそも富や名声を得た成功者は人並み以上の情熱や欲があった訳で、それらを否定する「菜根譚」を座右の書の如く挙げるのは、よくある「卑下自慢」という芸の一種かな、と。富も名声も無き市井の凡人は思うです。

それはさておき、今年読んだ本はこれが10冊目となりました。備忘録としてその前の9冊を記すと以下の通り。

「打ちのめされるようなすごい本」 米原万里

「アマゾン・クライマックス」 醍醐麻沙夫

「こころの処方箋」 河合隼雄

「イン・ザ・プール」 奥田英朗

「空中ブランコ」 奥田英朗

「町長選挙」 奥田英朗

「パンツが見える」 井上章一

「最悪」 奥田英朗

「サバイバル登山家」 服部文祥

晩酌をやめればもっと読めるんだけどなぁ、というのが常なるジレンマ。いつだったか、博識を売りにする佐藤優と池上彰の二人が対談で「酒を飲むのは人生の無駄」と、酒を読書の敵として喝破していた。それは分かる。でも、まあ、実利的にがつがつ読書するより、酒を飲んでうだうだする方が「菜根譚的人生」かもしれません。