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社内原価

当社は工事原価の管理に建設ドットウェブ社の「どっと原価」というシステムを使用しています。先日ある営業部員からどっと原価に登録している社内原価の単価の見直しについて相談を受けた。社内原価に一つの正解がある訳ではなく、要は決め事でしかないのですが、改めて考えてみるとその決めるというのが意外に難しい。

そんな訳で、社内原価の構築には誰もあまり手を出したがらないので、結局は言いだしっぺが決めることになるのです。そうすると単名あるいは少人数で決めた社内原価が高いの安いのと数字だけが独り歩きする。社内原価を「結果的に決まる」工事原価を計算する単価として捉えているのが原因かもしれません。

今のところ工事原価管理システムは見積り作成と原価集計が主な用途。社内原価を積算業務と実行予算管理に活用出来るようになって初めて、コスト競争力をアップするという工事原価管理システムを導入した当初の目的を果たすことになります。私は工事に直接的に携わっている訳ではありませんが、工事原価管理システムの導入を進めた者として、原価管理の在り方をもっと勉強したいと考えています。

Excelによる回帰分析

昨日、高校時代の友人から電話があった。「最小二乗法による固変分解が、Excelによる回帰分析により簡単出来ること知ってる?」というような内容(多分)の話。もちろん知ってますとも、と回答。10年ほど前はこんな分析を好んでいた時期もあったが、しばらくご無沙汰。久し振りにやってみました。

最近1年間の月次の売上高と総費用をExcelに入力して散布図のボタンを押すと上のような表が作成される。簡単です。回帰分析により求められた近似曲線の傾きが変動利益率を表し、月間固定費は217,664千円、限界利益率は36.2%となる。従って損益分岐点売上高は341,166千円となる。という訳。

まあ、この期間は固定費にしても変動費にしても、その収益構造がガラリと変わるような要因がいくつかあり、それがグラフのバラつきにも端的に表れており、イマイチあてにはなりません。とはいえ安易な勘定科目法だけでなく、こういうCVP分析の手法もある事を知っているのと知らないのでは、差は大きい。

と、そんなことを久し振りに思い出させてくれた件の友人。独立開業している税理士でもあります。こんな感じのマニアックな会話を時々交わす訳ですが、単なる遊びや愚痴ではなく、緩んだオツムに時々刺激を与えてくれるような友人がいることに感謝です。