2017年10月02日
TUBOJUNコラム
第33回 「小さなルーチン」
皆さま、こんにちは!10月となりました。食欲の秋です。スポーツの秋です。芸術の秋です。読書の秋です。などなど、なぜ秋は他の季節と違って「何々の秋」と定番化したフレーズがあるのでしょうか?何々と秋との因果関係も、よくよく考えればイマイチよく分からないし。そんな今更な疑問を感じているTUBOJUNです!さて、あなたの秋は何?私はって?もちろん食欲の秋です。
食欲ということでいえば、私も御多分にもれず「中年太り」というものを経験しました。「しました」と過去形であるのは、現在は二十代の頃の体重と体形に戻っているため。決して維持し続けている訳ではありません。60キロ弱だった二十代から、三十代半ばには一気に80キロまで増え、減量を意識すると何故か一気に戻り、ここ数年は60キロ前後をキープしています。短期間で太ったのも痩せたのも極端な変化ですが、自分でもよく分かりません。
ひとつ言えるのは、多少は食事に気を付けるとともに、スポーツジムに入会して運動の習慣を身に付けたこと。週に3~4回はジムで筋トレやジョギングで汗を流しています。運動が終わった後は大好きなお風呂。なかでも副交感神経を高めるサウナと交感神経を高める水風呂に交互に入ると、体だけでなく精神の疲れも取れるような気がします。それが仕事帰りの楽しみであったのですが、実は最近、そのジム通いに若干のストレスも感じているのです。何がストレスかというと、常連さんたちの「小さなルーチン」が・・。
ラグビーの五郎丸選手がワールドカップを舞台に独特の五郎丸ポーズで活躍した頃、ルーチンの効果がクローズアップされました。野球のイチロー選手が打席での仕草だけでなく日常生活まで全てルーチン化しているのも有名な話です。ルーチンという行為は肯定され、一般の人も物事をルーチン化することによりポジティブな効果が得られるとも云われるようになりました。確かに唯一人に何万人もの観客や何百万人もの視聴者の視線が注がれるプレッシャーの中、スポーツ選手が普段のパフォーマンスを発揮するためのルーチンは分かります。しかし、私は日常に「小さなルーチン」を作ることには否定的です。
スポーツジムでよく周りを観察すると常連さんたちは大体「小さなルーチン」を持っています。筋トレで使うマシンの順番やトレーニングの順番、エアロバイクやランニングマシンが複数あっても使うマシンは決まっていたり、自分が使う駐車場やロッカーの位置を決めていたり、果ては風呂場で座る位置まで決めていたり!決めるのは勝手ですが、その小さなルーチンが崩れると不機嫌になる常連さまが意外に多いのです。そんな常連さまの動きが分かると、その人のルーチンを崩さないようにと自分の行動が制限される。それがストレスの原因。風呂場で座る位置なんて別にどうでもいいじゃん!って。
という訳で私は彼らを反面教師として日常の些細な物事に小さなルーチンは作りません。小さなルーチンは他者との関係で出来る場合も出来ない場合もあります。出来ない場合には普段通り物事を進められない(可能性が上がる)ことになる。形式であるルーチンが逆に精神を乱すことになる。それでは本末転倒なのです。それより大切なことは習慣。手元にある小学館の大辞泉でルーチンと習慣の語意を引いてみると・・。ルーチンは「決まりきった手続きや手順。また日常の仕事。日課」。習慣は「長い間の繰り返し行ううちに、そうするのが決まりのようになったこと」。似て非なるもの。私は小さなルーチンという形式より、習慣による本質を大切にしたいと思います。
TUBOJUNの日々の仕事の様子はコチラ http://www.recycle-clean.co.jp/stuff/blog04