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毎月第1月曜日に配信しているメールマガジンにて連載している元産廃GメンKAMAちゃんの「廃棄物ひとくちコラム」が非常に好評です。当社の鎌田顧問が長年廃棄物行政に携わった経験と見識をもとに時事の話題を詳しく解説することも好評の理由のようです。
メールマガジンのバックナンバーはこちら。
最近も、掛川市の山間部に保管されていた大量の医療資材が昨秋の台風15号により川に流出し、森町など広範囲に流れ着いた問題を取り上げています。以下その全文を引用。
<掛川市内で発生した医療資材の流出事件について>
廃棄物に係る事件・事故がないことを願ってスタートした令和5年でしたが、松の内から事件報道がされ、しかも現場が静岡県内ということで大変に驚いています。
本件について、新聞報道を通じて明らかになった点を整理し、今後の展望を書いてみたいと思います。
まず、報道内容を纏めてみると
1 原因者は、掛川市炭焼の流出現場を管理するH氏(70才男性)
新聞では実名報道されていますが、本コラムでは匿名としました
2 現場は、太田川上流の田代川に隣接した私有地で、掛川市明ケ島キャンプ場に近い場所
3 9月24日未明の集中豪雨の影響で流出した物は、使用期限が切れた未使用の医療用ガウンや紙パンツ、点滴用チューブなどの廃棄資材であり、流出量は10~15トンと推定される
4 流出物は、田代川や下流の森町・袋井市内の太田川に達している
5 H氏は、現場に設置された大型浴槽でお湯を沸かすために、無償で業者から譲り受けたもので、トンバックに詰めて100袋ほどを保管していた
6 関係する静岡県廃棄物リサイクル課、掛川市、森町は現地調査や堀井氏からの聞き取りを行う、又は行う予定としており、県は流出物が産業廃棄物に当たるかどうかを調査している
以上の報道から私の見解を述べさせていただきます。
1 本件流出物は、「総合判断説通知」に照らして産業廃棄物と判断します。
その理由は、①商品として販売することができない医療用資材であり、通常は産業廃棄物として処理されている。
②原因者であるH氏は、それを無償で譲り受けている。
③湯沸かし材料として、100トン近い量は過大と考えられ、利用に適した量とは言えず、環境保全上の支障もきたしている。
また、流出物の素材は、プラスチック又はプラスチックとその他物(一般廃棄物を含む)の混合物であり、一般家庭から排出された物ではないことから、産業廃棄物と判断されます。
2 法的違反事項を推測してみると
法第14条第1項:産業廃棄物収集運搬業違反(無許可収運)
法第14条第6項:産業廃棄物処分業違反(無許可処分)未遂?
法第16条の2:廃棄物焼却禁止規定違反 未遂?
※実際に、浴槽用燃料で使用したか否かは不明なため未遂と表記しました。
法第12条第1項:飛散流出防止規定に違反
産業廃棄物処理委託基準違反:法第12条第5項違反=無許可業者への処理委託
3 指導・監督権限
報道では、市町が現地調査をしたり聞き取りを行っているとのことですが、1項のとおり流出物が産業廃棄物であれば、本件に関する権限は、県のみが有しています。(市町には権限なし)
4 今後の展開
H氏が当該資材を入手以降、どのような利用のされ方がされてきたかを調査する。
(例えばトンバック何袋の譲渡を受け、何袋を燃料としたかなど)
H氏が無償で譲り受けた相手先「業者」の特定が必要
H氏に対し廃棄物処理法第18条に基づく「報告徴収」を直ちに行い、業者を特定する。
それが判明したら、当該業者にも報告徴収を行い、無償提供の経緯を調査する。
順序としては、まずH氏、次いで前項で判明した業者となりますが、同時に発出することも可能と考えます。命令内容は、①流出物の回収②残存保管物の撤去となりますが、履行期限については、①②で異なることもあり得ます。
少なくとも流出物については、行政代執行してでも回収が必要でしょう。また、残存している廃棄物については、周辺環境の保全上の支障の有無で判断しますが、トンバックに保管されたままの放置は不可と考えます。
5 まとめ
この報道に接した際、まず思い出したのが伊豆市内の宗教法人敷地内の廃棄物不法投棄事件でした。発覚当初は、伊豆市に調査指導を丸投げし、腰を上げようとしなかった県でしたが、約1年経過後に、宗教法人に対して措置命令(流出物の回収命令)を発出しています。この間に熱海市内で土石流事件が発生し、当該地での産業廃棄物投棄通報に対する調査指導責任が問われた直後の命令発出でした。
報道にあるように、県廃棄物リサイクル課が「本人に回収してほしいが、個人で対応できる量を超えている。河川管理の観点からも、関係者で知恵を出し合うしかない。」と他人事のようにコメントしている点は、熱海市での反省が活かされていないように思います。4今後の展開で記載したように、まず県が法に基づいた手続きを直ちに行い、1日も早い原状回復を図る必要がある案件と考えます。
以上、報道から読み取れる範囲での私の見解となります。流出物が廃棄物か有価物かの入り口の判断で時間を要している状況と承知していますので、新たな事実が判明して来れば、見解も異なってくることはご理解ください。
今後の動きに注目していきたいと思います。
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メールマガジンvol.98
1.社長あいさつ
2.連載コラム
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4.トピック
5.お得な情報
6.編集後記
このメルマガは今まで名刺交換をさせていただいた皆様にお送りしています。少しでもお役に立つ情報を配信しますので是非ご一読いただければ幸いです。配信停止をご希望の場合はお手数ですが末尾のメールアドレスに返信をお願いします。
◇◆ 社長あいさつ ◆◇
早春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
さて、今月から毎年恒例の「🉐春のご新規様限定キャンペーン」を開催します。開催期間は3月1日から4月末日です。
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これから春を迎える良い季節です。皆様におきましては何卒ご自愛のほど、宜しくお願い申し上げます。
◇◆ 連載コラム ◆◇
1.元産廃GメンKAMAちゃんの「廃棄物ひとくちコラム」 第82回
<許可権限と指導取締責任は表裏一体>
前回コラムでは、掛川市内における医療廃棄物流出事件について寄稿させていただきましたが、その後、掛川市や森町で流出物を回収する費用を予算化し議会に議案提出したとの報道がされました。また、同じ時期には静岡県が放置された産業廃棄物の撤去に困っている市町に対し、その費用の1/2を支援する制度を創設すべく予算化作業を進めていることが新聞に掲載されました。これらの報道内容に関し、私は強い違和感を持ちましたので、今回は「許可権限と指導取締責任」について書かせていただきます。
皆さんご承知のとおり廃棄物処理法に基づく許可権限は、一般廃棄物については市町村長が、産業廃棄物については知事又は政令市長(政令指定都市又は中核市の長)が有しています。ですから、一般廃棄物に係る処理業許可申請の提出先は、業務を行おうとする市町村の窓口になりますし、一般廃棄物の不適正処理が行われた場合には、その場所を管轄する市町村が、行為者の特定等に係る調査や原状回復の命令を発出する権限(義務・責任)を有しています。
一方、産業廃棄物に関しては、その権限を有しているのは県知事又は政令市長となりますので、静岡県内で言えば、静岡市・浜松市にあっては夫々の市長に、そのほかの市町の区域にあっては県知事がその権限を有しています。
(続きはリンク先)
◇◆ 掲示板 ◆◇
リサイクルクリーンのリーダー達(工場長、部長)からの案内を掲載します。
1.半導体不足の影響…(浜松営業所・北島英正)
古い車両は順次入替予定となっていますが、パッカー車の納車待ち期間がここの所1年以上、時期未定のパターンが増えてきています。10年以上50万㎞選手ともなってくると徐々に燃費も落ち、故障箇所も増えて修繕費もかかるようになってきます。そこで大切になってくるのが日頃のメンテナンスです。
(続きはリンク先)
2.プラスチックの処理ならお任せ(袋井RPF工場・山口真一)
1月29日袋井RPF工場にてLED照明交換工事を行いました。
LED照明のメリットとして
・寿命が長いため電球交換の手間がかからない。
・消費電力が少ないため電気代が削減できる。
・紫外線を出さないため虫が寄り付かない。
・消費電力が少ないため、二酸化炭素の排出量が少なく環境にやさしい。
など様々なメリットがあります。
(続きはリンク先)
3.ベーラープレス機入替(岡部工場・村松吉裕)
岡部工場に設置されていたプレス機は約20年が経ちました。メンテナンスが行き届いていない面もありましたが老朽化のため2月末から3月(約1週間)に入替工事が行われました。株式会社昭和のSW770型の産廃使用です。桜台、大川、袋井工場にも同じタイプの物が入替されましたが今回は更に番線送りが改良されています。
(続きはリンク先)
4.思い出と現在(業務部・市川拓男)
日ごとに春を感じる季節となってまいりましたが、皆様どの様にお過ごしでしょうか。
2021年2月に桜台工場のRPF新設備が稼働して早2年が経過しました。
作業も落ち着き工場長の采配も的確なのか順調に成形が出来ております。
良かった良かった、物量はまだまだ入荷余力有ります!廃棄物をリサイクルしませんか!
個人的に何故だか桜台工場とは縁が有る様な・・・。
そうですね産廃業を修業した工場なので思い入れは大きいですかね。
(続きはリンク先)
5.ごみの排出量(営業部・佐藤千公)
先日ある記事に東京23区の清掃工場に持ち込まれたごみの数量が掲載されていました。
家庭系ごみ 事業系ごみ 合計 トン
2019年 1,662,859 969,314 2,632,173
2020年 1,708,886(102.8%) 771,197(79.6%) 2,480,083(94.2%)
2021年 1,674,321(100.7%) 742,648(76.6%) 2,416,969(91.8%)
2022年 1,618,927(97.4%) 792,174(87.17%) 2,411,101(91.6%)
(カッコ内は19年比)
単純にコロナの影響で経済活動が鈍くなっただけでは無いと思いますがごみの量は間違いなく減っていることが分かります。少し気になって弊社の本社がある浜松市についても調べてみました。
(続きはリンク先)
◇◆ トピック ◆◇ いずれも詳しくは営業部まで TEL 053-925-5730
1.排出事業者責任について(山田倖輝)
いつもお世話になっております。リサイクルクリーンの山田です。今回のメルマガは排出事業者責任について話したいと思います。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)にて事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならないとされており、事業者は、その産業廃棄物を自ら処理しなければならないとされています(排出事業者責任)。
(続きはリンク先)
2.産業廃棄物における「紙くず」とは?(市川太一)
平素お世話になります。
株式会社リサイクルクリーン市川太一です。
産業廃棄物の一種に紙くずというものがあります。
紙くずと言ってぱっと思い浮かぶのはシュレッダーごみや印刷ミスをしたコピー用紙などオフィスの中から出た廃棄物を思い浮かべると思います。しかし上記の物は産業廃棄物に該当せず一般廃棄物もしくは資源物として処理されます。 それでは一体どのようなものが産業廃棄物として処理されるのでしょうか。
(続きはリンク先)
3.弊社の商品、「ウエス」ってご存知ですか?(増田和晃)
ウエスは主に工場などで油汚れを拭く際に使われる布切れのことで、その語源は英語のくずやぼろ布を意味する「Waste」という単語が訛って使われるようになった言葉だと言われています。(ウェイストゥ→ウェイス→ウェス→ウエスみたいなことでしょうか。)
ウエスは簡単に言い換えると「使い捨てタイプの雑巾」となるかと思います。使い捨ての雑巾と聞くとこの環境問題が取り沙汰されている時代にエコじゃないな、と思う方が出てくるのかもしれません。しかし違うんです!
こちらをご覧ください。
(続きはリンク先)
※※ いずれのトピックも詳しくは営業部まで TEL 053-925-5730 ※※
◇◆ お得な情報 ◆◇
1.ご希望の物件を親切に探します!「天竜不動産」物件情報
こんにちは天竜不動産です。売土地、中古物件、賃貸物件等ご紹介しています。また、土地・建物の買い取りも行っております。ご相談には費用はかかりません。お気軽にお問い合わせ下さい。
(続きはリンク先)
2.クルマのことなら何でもお任せ!「協同センター」在庫情報
浜北区於呂の杏林堂隣で新車・中古車販売をしています。展示車情報・カスタムカー・イベント情報キャンペーン情報など配信していきます。また皆様のご来店を心よりお待ちしております!
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◇◆ 編集後記 ◆◇
気鋭の経済学者成田悠輔氏による「高齢者は集団自決せよ」との過激な発言が最近物議を醸しています。同氏を擁護するつもりはありませんが、前後の文脈から切り取り言葉の裏の真意も敢えて看過し、表層的な文言だけを意図的に取り上げ問題発言とする傾向には今更ながら違和感を覚えます。政治家や著名人の失言に反応するマスコミやSNS上の騒動でもありがちですが。それはさて置き、成田悠輔氏の発言による物議は、個人的にはちょうど三島由紀夫に関する評伝を何冊かまとめて読んでいたタイミングであり、同氏の発言を三島由紀夫に重ねる見解(同氏も自認している)も目にしたためより興味を持ったのです。
三島由紀夫は45歳の時、世間を大いに騒がせながら自決しました。ほぼ同年代の作家であり昨年亡くなった石原慎太郎と三島由紀夫の対談も今回読んだ評伝の中にありました。当時二人は30代半ばから40歳前後。今の私より遥かに年下でありながらそう思えない対話であり、考えたのは三島の没後半世紀以上が経過し知性は衰え精神は幼稚化したのでは?ということ。「日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう」奇しくも自決の4ヵ月前に三島が発した警句は、正しく予言になってしまったのか如何。
★発行人:株式会社リサイクルクリーン
★発行責任者:坪井潤 j-tsuboi@recycle-clean.co.jp
★弊社HP:http://www.recycle-clean.co.jp/
★問合せ先:info@recycle-clean.co.jp
★このメルマガを社内、お取引先、ご友人、興味のある方にご自由に転送して下さい。
★配信停止は次のアドレスへ空メールを送って下さい kaijyo@recycle-clean.co.jp
社内的に様々な事情もあったのかもしれませんが、実感として最も人手不足感があったのは3~5年ほど前でしょうか。新卒採用を始めとする若年層の採用に関しては引き続き売り手市場ながら、コロナ禍を経て最近では求人に対する反応は若干好転していることを感じています。製造業が根強い人気のある地域でありますが、逆に製造業関連から転職する方も増えてきました。
ということで、リサイクルクリーンは各工場ともに構内作業員&ドライバーを引き続き募集しています。年齢、学歴、経験、一切関係ありません。20代から60代まで幅広い世代が活躍中です。65歳定年ですが、大半の社員は定年後も継続雇用を希望し、最年長は75歳と長く安定的に働くことが出来ることが当社の特徴でしょうか。
採用情報はこちら
お問い合わせはリサイクルクリーン管理部まで
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当社の顧問としてお世話になっている社会保険労務士の先生が講師を務める「“労働トラブルにならない”従業員の対応策」と題するセミナーに参加しました。コロナ禍となって以来Webセミナーが非常に増え、開催も参加も簡単に出来ることから案内をいただくことも多いのですが、“身が入る”という意味ではやはり集合し対面する形式でのセミナーの方が間違いなく勝っていると個人的には思います。
労務トラブルの温床を実例を交えて解説いただき多くのヒントを得ることが出来ました。その中でも先生が発した非常に印象的な言葉を、自身の備忘録として以下に記します。それは・・
「温情が仇となる」
あくまで「人事とか労務の仕事に於いては」と前置きをしての言葉です。もちろん一般的な意味での温情を否定したり、非情になることを勧めている訳でもありません。最近もまさに温情が仇となって返ってくる実例を卑近なところで一度ならず見聞きし、体験をもし、妙に納得するのでした。情けは人の為ならずとは必ずしもならず。やはりブレずに公正でありたいと改めて思います。
ただいまリサイクルクリーンの各事業所では一般事務職を募集しています。お仕事の内容は、電話応対、パソコン入力、伝票処理など。
詳しくは、弊社求人サイトをご覧下さい。
まずは履歴書を以下 の住所までご送付下さい。追って面接の日時等をご連絡します。ご質問などがありましたら、同じく弊社管理部までお問い合せ下さい。
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